季節変動など繁閑の差を調査する
通行の質は季節や時間によって変動する。
1年という長い期間では、需要の差によって繁閑がある。忘年会シーズンには飲食需要は増える。1日でも昼食時にはランチのニーズが増え、1時半以降は激減する。また、出勤時は多くの人通りがあるが、周囲には目もくれない。逆に帰宅時には色々用事を足すために、周囲に配慮しながら歩いていることも多い。
これらを数値化して指数に分析すると、有効な販促材料になる。需要期に販促を打つのが効果的であり、成果が上がる。費用対効果がもっとも上がるのである。
キャパシティにも限界がある。しかし、閑期には、費用の掛かる再販を打つべきではない。それは、費用対効果が低いからだ。次ページ図のうち、母数を規定する要素である季節・変動値が低いからである。つまり、どちらもコストパフォーマンスは決してよくないのである。
例えば、ここで10万円の費用をかけて、販促をかけたとしよう。
反応する母集団はAの需要期70、Bの閑期40とする。そして母集団に対する反応率は10%であるとすると、Aは7がヒットし、Bでは4である。当然、一人当たりの獲得コストはAのほうが安くなる。
だから、販促はAの需要期に行う方がいいということになる。が、待ってもらいたい。Aの需要期とBの閑期で、固定費は変わるだろうか。収益は年間で考えるべきである。
まったく金のかからない販促方法があり、その中でもっとも効率的なのが看板である。それらがバランスよくミックスされて展開されていればベストだが、コストパフォーマンスを考えたら、1年を通じて訴求できる媒体として、やはり看板を重視すべきである。