看板で変える 7秒集客ルール

看板づくりのマーケティング

「誰に」「何を」「どうやって」伝えるのか?

クライアントからの要望を聞いて、それらしいデザインで看板を製作し、目立つ場所に設置する。
これが、多くの看板業者や内装業者の看板作りの考え方だが、これでは、オーナーや店長が望んでいる「売上向上」を果たすような看板を作ることはできない。
このような考え方で作った看板は、独りよがりの自己満足の看板になってしまいがちである。
集客力を高めるための看板を作るなら、まずは、マーケット調査が必要なのである。
「看板を作るのに、マーケット調査とは大げさな」と思うかもしれない。
しかし、「お客がどこに」「どれだけいて」「どんなメッセージを発信すればよいのか」について、考え抜かなければ、集客力のある看板を作ることは困難だ。
多くのお客を集め、売上を高め、利益を上げる看板を作るためには、店舗の立地環境や、店前通行量、昼夜間人口、競合店の動きについて熟知することが必要である。
店前通行量の分析は、通常、「通行の量」が問題にされる。
お店の前を多くの人が歩いているから、きっとお店に入店してくれるだろう、という考え方だ。
しかし、店前の道路が、「産業道路」なのか「行楽道路」なのか「生活道路」なのかによって、通行の質は大きく変わるし、また、どれだけ通行量が多くとも、ターゲットが含まれていなければ、「量」は意味を成さない。
「通行の量」と同じく、「通行の質」を調査しなければ、本当の店舗のポテンシャルは見えてこないのである。
また、競合店の動きも重要だ。
どれだけポテンシャルがあっても、競合店が多ければ、1店舗あたりのポテンシャルは下がってしまうからだ。競合店が多いようならば、競合店に勝てる自店の強みを明確にして、看板に打ち出していくことが必要になる。
看板は、店前通行人に自店の存在・魅力をアピールする重要な媒体である。
しかし、看板には、通常1つのメッセージしか盛り込むことはできない。
だからこそ、しっかりとマーケット調査を行い、「誰に」「何を」「どうやって」伝えるのが最も集客効果が高くなるのかを考え抜き、看板を製作することが必要なのである。