DM・新聞折込 反響の科学

第5回

今回は、新聞折込チラシによる販売促進に関しての5回目。 実際に成功している新聞折込チラシのポイントは以下になります。


  1. 1.新聞折込チラシを入れる目的・目標が明確である
  2. 2.新聞折込チラシを入れる際の事前マーケティングができている
  3. 3.他社の新聞折込を研究し、自社のチラシの差別化がなされている
  4. 4.常に効果測定を実施し、折込エリア・掲載内容・特典を変化させている
  5. 5.「売り」を強めるチラシと、「認知」を促進するチラシに分類する

今回は上記4について考察を加えていきます。


4.常に効果測定を実施し、折込エリア・掲載内容・特典を変化させている について


既存顧客向けの販促DM展開や、フリーペーパーなどの割引券などのように、新聞折り込みチラシに関しても、その効果測定が非常に重要となってきます。ただし、その効果測定に関しては、長期的なスパンで見る必要性のある効果測定と短期的なスパンで見ていく効果測定がありますので、以下の内容を参考にしてください。


【短期的なスパンでの効果測定】


■頻度の多い新聞折込チラシの中での割引特典&サービス特典


例えば、2週間に1回程度の頻度で新聞折込チラシをいれている場合、その新聞折込チラシの中に、割引特典&サービス特典を入れている場合には、その回収率によって効果測定を実施しましょう。


■イベントなど集客効果の高い施策を打った場合の集客効果


この場合も、新聞折込を入れた場合と入れなかった場合の集客効果の違い、また前回新聞折込チラシを入れた時との集客数の違いなどを分析していく必要性があります。前回と比較して、集客効果が落ちた場合には、以下の点にも、目を向ける必要性があります。


  • ・イベントそのものが興味をひくイベントであったのか
  • ・イベントの告知方法が分かりやすい、興味の引く伝え方になっていたか
  • ・イベント当日に他で集客効果の高い何かが行われている

【長期的なスパンでの効果測定】


■新聞折込配布エリアが適切であるかどうか


これに関しては、短期的な視点ではなく、長期的な視点で見ていく必要性があります。集客効果に対して、しっかりとデータを蓄積していくことで、折込に適さないエリアが判別できるようになってきます。このエリアの分析方法に関しては、直接的な集客数、販売数などで見ていく場合が主流ですが、販売しているものによっては、売上額で見ていくことも重要です。エリアによっては、集客数は少ないものの、来店されると高い売上につながるようなエリアも存在してきますので。話は戻りますが、エリアを見直す場合には、単に新聞折込配布エリアを減らすといった考え方も存在しますが、減らした分を新規のエリアに投入するといった考え方もできます。あくまでデータ重視で新聞折込チラシの在り方を考えたほうが良いと思われます。


新聞折込チラシに限らず、販売促進に対するコストに関しては、目を向けている企業・店舗様は非常に多いのですが、意外にその効果測定に関してしっかりと細かく実施している企業・店舗様が少ないように思われます。


販売促進コストを考える際は、その効果を予測し、その予測値との差異を分析していくことで、その販売促進方法が正しかったのかどうかが分かりますので、できる範囲内で効果測定を実施していくことをおすすめします。