DM・新聞折込 反響の科学

第3回

今回は、新聞折込チラシによる販売促進に関しての3回目ですので、新聞折込チラシの具体的な作成事例に関してお話していきます。実際に成功している新聞折込チラシのポイントは以下になります。


  1. 1.新聞折込チラシを入れる目的・目標が明確である
  2. 2.新聞折込チラシを入れる際の事前マーケティングができている
  3. 3.他社の新聞折込を研究し、自社のチラシの差別化がなされている
  4. 4.常に効果測定を実施し、折込エリア・掲載内容・特典を変化させている
  5. 5.「売り」を強めるチラシと、「認知」を促進するチラシに分類する

今回は上記2について考察を加えていきます。


2.新聞折込チラシを入れる際の事前マーケティングができている について


新聞折込チラシを入れる際には、新聞折込チラシを入れる際の事前のマーケティング活動が必要になります。新聞折込チラシを入れる前に以下のことを必ず実践してみてください。


■新聞折込エリア選定のためのエリアマーケティング調査

・折込検討エリアに対して、そのエリアの世帯数、人口、男女別人口、年代別人口を調査する。

・・・ターゲットが明確な場合、例えば、高齢者をターゲットとしている商品の新聞折込の場合は、年代別人口で65歳以上人口が多いエリアを中心に配布エリアを選定する

→これに関しては、各自治体のホームページなどでも独自で調べることが可能ですし、より詳細な情報を入手したい場合は、GISマーケティング調査などが存在します。

・顧客管理分析により、どのエリアからの顧客が多いのかが明確な場合には、そのエリアを新聞折込はエリアに選定する。

・・・現状分析からのエリア選定は最も大きな武器となります。



■新聞折込枚数選定のためのマーケティング調査

・実際にかかるコスト(折込チラシデザイン料・印刷料・折込料)と、期待される効果(反応率×客単価)を予測し、折込枚数を選定する

・・・実際に今まで実施してきているデータがあれば、そのデータも参考にして決定していく。

・読売、朝日、毎日など、どの新聞がどのエリアに何部折り込まれているかのデータを活用して、上記2つのエリアマーケティングを駆使して、エリアごとの折込枚数を決定していく。

・・・このデータに関しては、折込業者からいただけます。



■新聞折込曜日の選定

・エリア、枚数が決まったらどの曜日に入れるかを決定していきます。これに関しては、そのエリア、ターゲット、期待される効果によって大きく変化してきます。例えば、健康食品の販売を主目的として、ターゲットの主体を主婦にした場合、その地域で最も大きいスーパーのチラシが入る曜日に合わせて、新聞折込を入れていきます。これに関しては、習慣化が関係してきています。

例えば、毎月第二水曜日にスーパーのチラシが入ると認知されていれば、その日の新聞折込を見ることが習慣化されており、必ずチラシチェックをするようになるからです。



以上の3点を中心に、現在、新聞折込チラシによる販促活動・集客活動を実施されている企業・店舗様は、もう一度、エリア、枚数、曜日に関して、検討してみてください。業種によって異なりますが、適正なマーケティングにより、適正なチラシを投入することで、その効果が大きく変わってくることは間違いありません。