ポスティング48

23. そのポスティング業者は大丈夫ですか?

 ポスティングをアウトソーシングするときに直面するのが業者選びではないでしょうか。特に東京や横浜、大阪といった都市部では、たくさんのポスティング業者がありますが、意外と料金は会社によってバラツキがあります。当たり前ですが、販促費を含め、コストはなるべく安く抑えたいのが人の常。というわけで1円どころか0.5円でも単価の安い業者を見つけて、さらに値切って大満足!なんてことはないでしょうか。安くて品質(反響)もバッチリ!という業者に出会えればラッキーですが、現実には困難でしょう。
 都市部に多い、「移動型」のポスティング業者を前提とした場合、1時間あたりに何枚配布できるかをベースに配布単価が決まります。仮に都内で1時間あたり300枚配布できる地域の配布単価を考えてみましょう。ちなみに東京都の最低賃金は、958円(2018年3月現在)です。

 A社 @3.0円の場合 300枚x@3.0円 =900円
 B社 @4.0円の場合 300枚x@4.0円 =1,200円
 C社 @5.0円の場合 300枚x@5.0円 =1,500円

A社の場合、売り上げ全額を配布スタッフに支給したとしても最低賃金を下回っています。
B社の場合、960円(8割)を配布スタッフに支給したとして、粗利2割。
C社の場合、1,050円(7割)を配布スタッフに支給したとして。粗利3割。

A社の単価設定がいかに論外なのがお分かりいただけますでしょうか。併配チラシを考慮しても、この受注単価で利益を出すのは至難の業です。B社の場合、個人事業ならまだしも固定費や販管費を考えると安定的に会社利益を創出するのは厳しいかもしれません。C社であれば、配布管理や品質向上のためのGPSを導入したり、チェックマンを雇用することも可能でしょう。安いというだけで業者を選ばず、実績や管理体制をしっかりチェックしたうえで業者とお付き合いしましょう。